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真の「ユニーク」とは何なのか。

僕のメルマガを読んでいるくらいの人たちは、多分USPという単語を既に知っていると思います。

何の略であるかはどうでもいいのですが、注目すべきは最初の「ユニーク」である、ということも、僕は何度も何度もいろんなところで指摘してきています。

Sが特に重要だった時代もPが特に重要だった時代も終わり、今はUが特に重要な時代です。

そのことに気がついていない人(コンサル的な仕事をしている人も含む)が多すぎるので、まずはこの場で改めて言っておきます。

これからの時代は特に

「ユニークさ(唯一性)が大事である」

ということを、寝る前にマンダラのように唱えてください。

USPという概念を「単一の概念」として捉えている以上は、残念ながら正しい判断ができない時代になってしまっています。

なので、まあ余計なアドバイスかもしれませんが、

「USPが大事です、まずはあなたのUSPを見つけましょう」

とだけ言い続けている人のアドバイスは、話半分で聞くことです。

多分、現実をよく理解しておらず、どっかの本で読んだ情報を単に横流ししているだけの人か、本質を正しく把握する力に欠ける人です。

もちろんUSPは大事なんですよ。

彼らも決して間違ったことを言っているわけではない。

ただ、UとSとPは、相互に関係しているとは言え、いまや独立して考えなければいけない時代だという話です。

理論と実践を同じくらい高いレベルで追及している熱心な読者諸氏にとっては、全く当たり前の話で申し訳ないのですけども、一応老婆心から言及しておきました。

ではでは。

本題にいきましょう。

そのユニークさとは何であるか。

僕は過去、これについていろんな言い方をしてきました。

例えば

「誰とも比較されないこと。比較された時点で負け」

とか

「見込み客(顧客)がこちら側に持つ“絶対的な”信頼と好意」

とか。

僕の中では“ブランド”という言葉ともほぼ同義で使っていたりします。

ユニークさには、実は「相対的なユニークさ」と「絶対的なユニークさ」という二種類がありますが、スタートは絶対的なユニークさです。

今説明したような、

「誰とも比較されることなく、顧客の中で絶対的価値を持つもの」

という概念です。

ひとまずはそんなような理解でいてください。

よく聞く言葉では、

「他では手に入らない価値」

とか。

「自分にしか提供できないベネフィット」

とか。

僕に言わせればこれらの定義は厳密さに欠け、実際の場面で役に立つことは皆無なのですが、今は言葉は何でもいいので、とにかくそーゆー意味合いだということを感覚的に理解しておいてください。

ビジネスをやっていく上では、僕が説明した定義くらいの理解で十二分ですので、とにかく「ユニークであること」のイメージを自分なりにつかんでおくことが大事です。

背景については、それについて僕が言及したコンテンツを頑張って探してくださいませ。

で、ここからは少し向学心溢れる人向けの話になりますので、脳みそを使うと咳が止まらなくなるなどの諸症状が出る人はこの辺で読むのをやめておいてください。

関係者の人は知っていると思いますが、最近巷では、企業説明会や就職面接が頻繁に行われています。

僕も先日某大手企業(年ベースの売上高は3兆円近い、日本でも有数の大企業)の新卒採用担当の面接官の人にいくつか相談を受けて、そのバーターで(笑)いろいろ話を聞いてきたわけですが、そのとき面白い話が聞けました。

ちょっと考えてほしいのですが、その面接官の人が一番悩んでいることって、何だと思いますか?

就活を頑張る学生をたくさん面接するにあたって、最も悩んでいること。

僕は「希望するような(優秀な)人材がいない」ことではないかと思ったのですが、事態はもっと深刻でした。

彼が言ったのは

「特にグループ面接において、学生の区別が開始5分でつかなくなる」

ということでした。

つまり、みんな同じに見える、と。

もう少し言えば、

「みんな何かの本で読んだことを暗記して、そのまま暗誦する。こちらの質問をきちんと理解しようという姿勢がなく、自分が必死に暗記した文章を暗誦することに必死になっていて、まともなコミュニケーションが成立しない。」

と。

そして

「みんな同じ本を読んでいるのか、自己PRなどが驚くほど同じで、格好も同じだし、正直、誰が誰だかわからなくなる」

と告白してくれました。

僕はその話を聞きながら「ついにここまできたか」という感をぬぐいきれなかったわけですが、世界中で名が知れている大手の企業を受ける“優秀な”学生ですらそのレベルであるというのが、どうやら現実のようです。

そして、衝撃の事実を教えてくれたのです。

「おそらく、ですが、今の学生の中で“優秀”と判断されるのは、せいぜい“きちんとした言葉で”“きちんとした受け答えができる”という程度ではないかと思うんです。創造性とか論理力とか、そういったものは、もう期待できない。それはどこの企業さんでも大差ないと思います」

と。

・・・。

今就活を頑張っているのは、俗に言う「ゆとり第一世代」と言われる人たちだと思いますが、それにしたってさすがにこの現実はどうだろう、と思うわけです。

「就活生は、必ずと言っていいほど学生時代に何らかの組織でリーダをやっている。そしてその立場は9割がた“中立派”で、組織内の対立を取りまとめる役であった、と自己PRをしてきます。しかし疑問なのは、9割が中立派であったなら、一体どんな対立が組織で起こっていたのでしょうかね。そもそもその組織はほぼ全員が“中立派のリーダー”なのでしょうか」

と彼はこぼしていましたが、これはもう笑い話にすらなりません。

本当に怖いのは、このようなことをやってしまうアホさ加減ではなく、そのことを

「恥ずかしいと思わない壊れた価値観」

だと僕は思っています。

まあ、学生の価値観をここで云々しても仕方がないので今は割愛しますが、いずれにしても、現実問題、今就職したければ

「好印象が残ればそれだけでよい」

ということだ、ってことです。

つまり、他と違えばいい、ユニークであればいい、興味を持ってもらえればいい、それだけである、と。

そーゆー時代なのです。

就活は、自分を売ること。

であれば、いわんやビジネスにおいてをや。

「ユニークさ」がいかに現代において重要であるか、少しは実感してもらえたかと思います。

さて、ここからです。

ここからが本番ですよ。

今、「現代においては」とか、「そーゆー時代」といった言葉を使いましたが、なぜ、「そーゆー時代」になってしまったのでしょうか?

いろんな説が考えられる中、僕なりの結論を一言で言えば

「メディアの変貌(特にネットの発展)」

となるのですが、この背景を説明するのは相当骨の折れる作業になります。

つまり、理解するのはもっと骨の折れる作業になる、ということです(笑)。

もう複雑骨折並みになるかもしれません。

しかし、だから割愛、とは問屋が卸さないわけで、今からやってしまうわけですが、ちょっと今回は割愛します。

もし書くと、おそらく50KBを超えるものになってしまい、未達になる量が跳ね上がると予想されるので・・・。

なので、比較的近い時期に次の号を出します。

そこで必要十分な解説をしますので、それまで自分なりにいろいろ考えておいてください。

考えるお供には、マクルーハンとベイトソンが心強いかもしれません。

大学のメディア論1年分くらいの内容を、メルマガ一号分にまとめ、なおかつ読めばわかるレベルまで砕き、さらにはビジネスに活かせる形に再構築するので、興味があれば期待して次号をお待ちくださいませ。

「なぜこーゆー時代になったのか。現代とは結局どんな時代なのか。」

興味がなければ、次号は読まずに食べていい内容だと思います。

では、健闘を祈ります。

木坂

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